特に、バレーボールやバスケットボールといった、チームで頑張るような競技は、頑張って取り組むことで仲間との一体感を味わえるので楽しかった。

 体育祭も、みんなで力を合わせていい結果になればいいな。

 そんなことを考えていたら、休憩していたチームと交代となった。

 現在二クラス合同で体育をやっていて、その中で女子のバレーのチームは4チームもあったが、体育館はスペースが限られている。

 女子バレーは同時に2チームしか練習できないから、時間制で交代にしているのだった。

 
「はあー。ちょっと疲れたね。紗良、座って休も!」

「うん」


 芽衣に言われて、体育館の端に寄り、壁に背をつけてふたり並んで座る。

 少し離れた場所で、男子バスケットボールのチームが練習しているのが見えた。

 女子バレーボールの練習をしているコートとは天井から降ろされたネットで区切られている。

 光雅くんが敵チームのメンバーからボールを奪い、ドリブルをしていた。