電車に乗って到着したところは、遊園地だった。

「遊園地なんて久しぶり!」

私がそう言ったら、
「僕も小学生以来です」

星川くんが答えてくれた。

「とーたん、お姉さん、早く早く!」

青空ちゃんが待ち切れないと言った様子で声をかけてきた。

「わかったわかった」

「すぐ行くね」

私たちは入場券を買うと、園内へと足を踏み入れた。

ジェットコースターにコーヒーカップ、お化け屋敷、メリーゴーランド、巨大迷路、観覧車…と、私たち3人はさまざまなアトラクションを楽しんだ。

2回目のメリーゴーランドを乗り終えると、
「お腹空いた」

青空ちゃんが言った。

近くにあった時計に視線を向けると、12時を過ぎたところだった。

「じゃあ、ご飯にしようか」

私が言ったら、
「うん!」

青空ちゃんは元気よく返事をした。