鍋は黒こげだし、肉と野菜は黒い塊みたいになってるし、まな板のうえは散らかってるし、あちこち水浸しになっているし…もうどうしてこうなったんだと聞きたくなった。

「大学卒業するまで実家暮らしで食事は主にコンビニ弁当で済ませてきたものですから、料理はしたことがなくて…」

星川くんは面目ないと言った様子だ。

「すぐに作りますので向こうで待っていてください」

私は腕まくりをすると、すぐに調理に取りかかった。

黒こげの鍋を洗うと、冷蔵庫の中を確認した。

そこからキャベツともやしとにんじんとウインナーを取り出すと、それらを全て刻んだ。

鍋に桃屋の刻みにんにくとオリーブオイルを入れて炒めて香りがしてきたのを確認すると、先ほど刻んだ野菜とウインナーを入れて炒めた。

野菜がしんなりしてきたので水とコンソメスープの素を入れて煮込んだ。

これでコンソメスープの完成だ。