「ムカつくことに、諭されたのは、貴方達の総長にです。彼の本音を、彼の思いを聞かなければ、私はここにはいない。」


とてもいい総長に巡り合いましたね


そう言われて俺は


自分のことのように嬉しかった


泉は俺のなりたい人、憧れの人
そして1番そばにいてくれる理解者だから


市街地から少し離れてのどかな道を進む



「泉が杏ちゃんを好きになって…泉はとても穏やかになった。今まで女の子に対して、あんなに優しい泉を見たことがない。はじめは、少しの嫉妬と羨望でした」


女に興味がなく、俺たちのためにチームを守る泉が好きだった。
だから最初は戸惑った。
けど杏ちゃんを知るにつれて、あぁ、羨ましいなと思ってしまった

さっき志木さんが言った無償の愛


俺にはできない



「泉と杏ちゃんをみて、俺も…変われたらいいなって思ってしまった。誰か1人を愛せる男に、変えてくれないかなって」


「……だから、泉が好きな杏様が、好きって言ったんですね」


そうだ


俺は杏ちゃんを、泉を通して見ている