「え?今の左ですけど?」

「いえ…少しドライブがてら、話しましょう。杏様には連絡入れておきますので」


げっ
俺今から詰められるの?!ソワソワしていると、志木さんはポツリと呟いた



「無償の愛とは、分かりますか?」

「へ?」


「見返りなどいらないのです。そう思えた時はじめて、本当の愛なんだと思います」


志木さんは俺に愛を語る


「杏様は、無償の愛を、無意識に与える方です。あの人は損得なんて考えていない。ただ目の前の人に手を差し伸べる。そんな人なのです。」


貴方の周りにそんな人いませんか?
そう言われて

泉とそして、桜さんが浮かぶ


「私は…杏様が大切にしている人達を知りたいのです。私の1番の願いは、これからの未来の、杏様が笑顔で居られることです。その為にはスコーピオンのことを片付けなければいけません。
そしてそれは、1人ではできない。
杏様を慕う貴方たちにも助けて欲しい。だから私は、否定から入らずに、貴方達を受け入れようとここに来ました」


それは俺も同じ気持ち
杏ちゃんには笑顔でいて欲しい