不器用に顔を赤くしているさとみを見て、
駿が納得したように言う。
「なるほどね。
兄貴はあんたのそういう素朴なところが
気に入っているんだろ?
俺らの周りには、いないタイプだもんな」
「駿さん。
ほんとに違うんですよ。
私はただの居候で」
話を聞いてー。
駿が真面目な顔で言った。
「兄貴がなんでもない女を、
家にいれるわけないだろ。
人助け?
そんな甘いひとじゃないよ」
ドキ
あまりにも真剣な駿の目に、
さとみは黙ってしまう。
駿さんから見た、社長の姿のシビアさに。
さとみは黙ってしまう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…