「幸人くんはどこの席?」
「オレはここ!」
窓側の列の前から4番目の席に幸人くんは移動し、通学鞄を机の上に置いた。
そんなに遠くない場所に幸人くんがいて、また安心する。
「え?あの人って、越野さんなの?」
「越野さんって、ずっと欠席してた人?」
教室の中がザワザワしはじめた。
「ねぇ、横峯くん!」
ひとりの女の子が幸人くんのそばに寄って行った。
「あの人が越野さん?」
幸人くんは短く、
「そうだけど」
と答える。
女の子は人懐っこい顔をしていて、右目のすぐ下にほくろがあった。
黒いショートカットの髪の毛がツヤツヤしている。
ニッコリと笑ったその女の子は、
「そっか~」
とだけ言って、幸人くんから離れた。
「オレはここ!」
窓側の列の前から4番目の席に幸人くんは移動し、通学鞄を机の上に置いた。
そんなに遠くない場所に幸人くんがいて、また安心する。
「え?あの人って、越野さんなの?」
「越野さんって、ずっと欠席してた人?」
教室の中がザワザワしはじめた。
「ねぇ、横峯くん!」
ひとりの女の子が幸人くんのそばに寄って行った。
「あの人が越野さん?」
幸人くんは短く、
「そうだけど」
と答える。
女の子は人懐っこい顔をしていて、右目のすぐ下にほくろがあった。
黒いショートカットの髪の毛がツヤツヤしている。
ニッコリと笑ったその女の子は、
「そっか~」
とだけ言って、幸人くんから離れた。