月曜日がやってきた。
クローゼットの中から制服を取り出す。
白いカッターシャツ。
紺色のネクタイは2本の白いラインが入っている。
ネクタイと同じ色のジャケットとスカート。
スカートにも裾には2本の白いラインがある。
私はそれらをマジマジと見てから、
「今日からよろしくお願いします」
と言って、袖を通した。
1階におりると玄関にはパパとママがいた。
ふたりとも私に気づき、顔をほころばせた。
「行くんだね」
パパが確かめるように、慎重に聞く。
私は黙ってうなずいた。
「パパも葵ちゃんも時間、時間!」
そう言ったママの声はとても嬉しそうだ。
私は深く深呼吸をしてから、玄関のドアノブに触れた。