「体育祭、出られるように頑張るよ」
私は幸人くんの目を見て言った。

幸人くんも私の目を見て、力強くうなずく。

「まだ時間大丈夫なら、駅ビルに行く?」
「うん。ウサギの雑貨屋さんに行きたい」
「オッケー!」

私たちは駅に向かって歩き出した。



駅に着くと改札口に入らず、そのまま突き当りまで歩くとエスカレーターとエレベーターがあった。
エスカレーターに乗り、ビルの3階を目指す。

『ウサギの雑貨屋』というのは、ウサギのモチーフの雑貨を多く取り扱っているお店なのかな。
それとも、店名が『ウサギの雑貨屋』なのかな。

ワクワクしながら、幸人くんの隣を歩いた。

「ここです!」
幸人くんの足が止まる。