「まず確認したいんだけれど、葵は体育祭に出るつもりなの?」
幸人くんの言葉にゆっくりうなずく私。
「出る……つもりで学校に通う、つもり」
歯切れの悪い言い方になってしまう。
「出場競技はクラスのみんなで話し合って決めたんだけれど、葵は体育祭に出られるのかわからないってことで、大人数で出る種目に決まったんだ」
幸人くんは申し訳なさそうな顔になる。
「葵は……、綱引きと玉入れに決まった」
綱引きと玉入れ……。
「……よ、良かったぁ」
私は安心してホッと胸を撫でおろす。
「え?良かったの?走ること一切ないけど」
「走るの遅いもん。これでリレーとか長距離だったら、本当に申し訳ないもん」
「走るほうが楽しいのに」
幸人くんは少し納得いかない様子だ。
幸人くんの言葉にゆっくりうなずく私。
「出る……つもりで学校に通う、つもり」
歯切れの悪い言い方になってしまう。
「出場競技はクラスのみんなで話し合って決めたんだけれど、葵は体育祭に出られるのかわからないってことで、大人数で出る種目に決まったんだ」
幸人くんは申し訳なさそうな顔になる。
「葵は……、綱引きと玉入れに決まった」
綱引きと玉入れ……。
「……よ、良かったぁ」
私は安心してホッと胸を撫でおろす。
「え?良かったの?走ること一切ないけど」
「走るの遅いもん。これでリレーとか長距離だったら、本当に申し訳ないもん」
「走るほうが楽しいのに」
幸人くんは少し納得いかない様子だ。