「え、告白したの?石森くんが?」
小谷さんが頭を抱えて、少しだけ混乱している。

「ごめん!!オレ、つい……!!こんな、みんなの前で言うつもりはなくて!!」
石森くんは真っ赤になっている。

「……ふふふっ」
安堂さんがそんな石森くんを見て、笑い出した。
「ありがとう!!石森くん!!」
「え、『ありがとう』って……、え、え?」
石森くんも混乱している。






「あのふたりって付き合うのかな?」
中庭。
幸人くんが呟いた。
私と幸人くんはふたりでベンチに座り、たこ焼きを食べている。
「安堂さん、嬉しそうだったね」
私はそう言って、たこ焼きをひとつ頬張る。
「葵、さっきクレープ食べたって言ってたっけ?」
「うん、おいしかったよ」