「あっちゃ~、お化け屋敷より大人気だわ」
安堂さんは頭を抱える。


「すみません、お化け屋敷に入らないならここにいられると邪魔になります」
幸人くんが不機嫌そうに言う。
「1枚だけ、写真撮るだけ!!」
女の子達は引かない。

「いや、悪いけれど、横峯に用があるだけならここから離れてください!他のお客様の迷惑です」
石森くんが女の子達に声をはる。
「は?ってか、あんた誰?」
女の子達は急に態度を変える。

「オレは横峯の友達で、お化け屋敷の企画係のひとり!!頑張ってみんなで作り上げたお化け屋敷なんだ!!あんた達のせいで台無しになんかさせないからな!!」
石森くんは早口で言う。


「おぉ、石森くん!!よく言った!!」
安堂さんが感心している。