外階段から校舎の中に入った。
まだ9月なのでどこも暑いけれど、外階段より校舎内のほうが心なしかヒンヤリとしている。
「オレ、今日一緒に帰れないや」
ふと思い出したように幸人くんが言った。
「え?」
私は不安になる。
少し気まずさを忘れられていたのに、やっぱり何か怒っていたりするのかな?
「ひとりで帰れる?やっぱり不安?」
幸人くんは私の心配をしはじめた。
「それは大丈夫だけど……、なんで一緒に帰れないの?」
「今日、一緒に遊ぼうって言われて。同クラのやつらだし、葵もくる?」
……あ、そうなんだ?
「ううん、私はいい。幸人くん、行ってきて!」
「わかった。また一緒に帰ろうな」
幸人くんはそう言って、私の頭を撫でた。
いつもされていることなのに、心臓が飛び跳ねそうだった。
まだ9月なのでどこも暑いけれど、外階段より校舎内のほうが心なしかヒンヤリとしている。
「オレ、今日一緒に帰れないや」
ふと思い出したように幸人くんが言った。
「え?」
私は不安になる。
少し気まずさを忘れられていたのに、やっぱり何か怒っていたりするのかな?
「ひとりで帰れる?やっぱり不安?」
幸人くんは私の心配をしはじめた。
「それは大丈夫だけど……、なんで一緒に帰れないの?」
「今日、一緒に遊ぼうって言われて。同クラのやつらだし、葵もくる?」
……あ、そうなんだ?
「ううん、私はいい。幸人くん、行ってきて!」
「わかった。また一緒に帰ろうな」
幸人くんはそう言って、私の頭を撫でた。
いつもされていることなのに、心臓が飛び跳ねそうだった。