幸人くんは大事な友達だから。
ちょっとだけ嫉妬したとしても、それは大事な友達を奪われるような気がしたから。

自分自身にそう言い訳をする。


幸人くんだって言ってたじゃん。
大事な友達だって思ってくれてるって。


友達として一緒に居てくれているんだから、余計な感情を抱いちゃダメだよ!


「お腹空かない?」
幸人くんが私の顔を覗きこむ。
「……空いたかも」
私は思わずお腹に手を当てる。
「じゃあ、行こっか」


幸人くんとお昼ご飯を食べてから、しばらくプールサイドにあるベンチに座っていると、またあの白いビキニのお姉さんを見つけた。
遠くからでも目立つ。
美人でスタイルも良いし、笑顔が明るくて可愛い。