噴水の前で座っている私には、ふたりが何を話しているのか聞こえない。
ここから見えるのはふたりの横顔。
ふたりとも笑顔になっている。
……ん?
何だか胸の奥がモヤモヤしてきた。
お姉さんは幸人くんに手を振って、浮き輪を使って泳いでいく。
幸人くんも私のいるところまで戻ってきた。
「楽しそうだったね」
無意識に言ったその言葉が、どことなくトゲトゲしかった。
「いや、別に?」
幸人くんはそう言ってから、
「何?不機嫌になってる?」
と不思議そうな声を出した。
「別に不機嫌じゃないよ」
私は慌てて否定する。
……これじゃあ、私がやきもち焼いてるみたいじゃん。
そう思ったら急に恥ずかしくなってくる。
ここから見えるのはふたりの横顔。
ふたりとも笑顔になっている。
……ん?
何だか胸の奥がモヤモヤしてきた。
お姉さんは幸人くんに手を振って、浮き輪を使って泳いでいく。
幸人くんも私のいるところまで戻ってきた。
「楽しそうだったね」
無意識に言ったその言葉が、どことなくトゲトゲしかった。
「いや、別に?」
幸人くんはそう言ってから、
「何?不機嫌になってる?」
と不思議そうな声を出した。
「別に不機嫌じゃないよ」
私は慌てて否定する。
……これじゃあ、私がやきもち焼いてるみたいじゃん。
そう思ったら急に恥ずかしくなってくる。