「噴水、キレイだね!!」
「夜にきたらもっとキレイなんだって。ライトアップされるらしいよ」
「そうなんだ、キレイだろうねー」
私は噴水の前に座ってみる。

「幸人くん、ここ!ここに座ってみて!!」
「何?」
幸人くんが私の隣に座り、目を輝かせた。
「虹じゃん!!」
「キレイだねー!!」
噴水の水で小さな虹が出ていた。


ふたりでしばらく噴水の前で涼む。
「すみませーん」
浮き輪が流れてきた。
「それ、取ってもらえませんかー?」
浮き輪を追って近づいてきたのは、白いビキニを着たお姉さんだった。

「あ、はい」
幸人くんが浮き輪を取って、お姉さんに渡しに行く。
その時、お姉さんが幸人くんに何かを言って、幸人くんと話しはじめた。