返事に迷っていると、また着信音が鳴った。

『プールに行くとかどう?最近、暑いし』


プール。
確かに最近気温が上がりっぱなしだから涼みたいかも。

『わかった。じゃあ、プールに行こう』

私は返事を送信してからハッとした。


「プールって、水着?」
何を当たり前なことをひとり呟いているんだろう。
でも水着なんてスクール水着しか持ってない。
それにプールってなんだかハードルの高い場所のような……。
目立つ存在の人たちが行くイメージがある。

どうしよう、今更「行けない」なんて言えない!

でも実際にプールなんて何年も行ってないし、暑い毎日から涼みに行きたい気もする。


その時、玄関のドアが開いた。
「ただいまー」
ママの声だ!
私は1階へ急ぐ。