*
マジで、森じゃん!!
通称 領主の庭。広いな!
領主の屋敷の別邸ってやつの一階が
なんと、この地域の
冒険者ギルドだった。
ちなみに、本邸はもっと奥にあるらしいよ。
もう、ここで森の入り口なんだけど、
森に入るなら
ギルドで「受け付け」をする。
「っていうかさーー。
この「受け付け用紙」ってさ・・・
マジの「魔法契約」じゃん。
大丈夫かよーー。
あ、三枚くださいな。」
命を落としても、責任取りません、系の。
ちなみに、冒険者じゃなくても森には普通に入れるようだ。
責任は取れないから、この契約書を書いて入る みたいな。
申し込み用紙を受け取りながら
受付のおねーさんが、こっそり聞いてきた。
「あの・・・お忍びですよね?」
「え?」
「ご主人ですか?・・・素敵ですね。
途中の防衛のラインで、そこを越えなければ
魔獣や野生の動物も出にくいですので比較的安全ですよ。」
ふふふ、と顔を緩ませる彼女。
えっと・・・・?
フィロス→貴族の子息
ジョイル→フィロスの弟的なの
チェース(俺)→従者
ほほう、俺が一番下っ端に見えるわけだ。
ある意味大成功だけど、複雑。
「どうしました?チェース君?」
「なんでもありませんよ!フィロス様!」
フィロスが怪訝そうに
首をかしげる。
まぁ、たしかに フィロスの顔と雰囲気で
一般人ってのは、無理があるよなー。
髪もあわい赤だし(薄い髪色ほど魔力が高い→貴族)
さしずめこのおねーさんには、
貴族の息子が冒険者と気まぐれに森に散歩ぐらいにしか見えないだろう。
まぁ、森も奥に行かなければ比較的安全らしいし、
何なら観光コースにもなってるみたいだしな。
*
「・・・う・・・わぁ・・・
すごい森ですね。」
「ジョイルも、わかるのかー?
すげぇ綺麗だな。」
森の中はすごい精霊っていうの?
キラキラが多いって言うの?
まぁ、ジョイルも光魔法の才能あるしな。
キラキラだけじゃなくて、
マーブル模様にオレンジや青、黒とかあって
なんだろ、魔力が渦巻いているけど
綺麗、って感じ。
「そういえば、さっきの受付でもさぁ、
フィロスとジョイルは、「貴族のお忍びですよね!」みたいな
俺は、立派な従者に見えるらしいから
そういう設定がいいかなと思って。」
「いっ いやいやいや、チェース君!!それは、
私が、気を使います!やめてください!」
「えーー、でもなぁ、見た目からして
フィロスはもう魔力強いですよーって感じじゃん。」
「・・・あぁ、確かに。
フィロス様って感じがしますよね。
僕も、そのほうがぼろが出なくていいと思います。」
「ぇえ!ジョイル君まで・・・」
「おいおい、ジョイルも上品だって。
でも、フィロスはなー、目立つからなぁ。
俺の耳のやつみたいな「髪色を変える」みたいな魔法具作るか?」
なんだかんだ言いながら
視界が開けて、湖が目の前に広がった。
マジで、森じゃん!!
通称 領主の庭。広いな!
領主の屋敷の別邸ってやつの一階が
なんと、この地域の
冒険者ギルドだった。
ちなみに、本邸はもっと奥にあるらしいよ。
もう、ここで森の入り口なんだけど、
森に入るなら
ギルドで「受け付け」をする。
「っていうかさーー。
この「受け付け用紙」ってさ・・・
マジの「魔法契約」じゃん。
大丈夫かよーー。
あ、三枚くださいな。」
命を落としても、責任取りません、系の。
ちなみに、冒険者じゃなくても森には普通に入れるようだ。
責任は取れないから、この契約書を書いて入る みたいな。
申し込み用紙を受け取りながら
受付のおねーさんが、こっそり聞いてきた。
「あの・・・お忍びですよね?」
「え?」
「ご主人ですか?・・・素敵ですね。
途中の防衛のラインで、そこを越えなければ
魔獣や野生の動物も出にくいですので比較的安全ですよ。」
ふふふ、と顔を緩ませる彼女。
えっと・・・・?
フィロス→貴族の子息
ジョイル→フィロスの弟的なの
チェース(俺)→従者
ほほう、俺が一番下っ端に見えるわけだ。
ある意味大成功だけど、複雑。
「どうしました?チェース君?」
「なんでもありませんよ!フィロス様!」
フィロスが怪訝そうに
首をかしげる。
まぁ、たしかに フィロスの顔と雰囲気で
一般人ってのは、無理があるよなー。
髪もあわい赤だし(薄い髪色ほど魔力が高い→貴族)
さしずめこのおねーさんには、
貴族の息子が冒険者と気まぐれに森に散歩ぐらいにしか見えないだろう。
まぁ、森も奥に行かなければ比較的安全らしいし、
何なら観光コースにもなってるみたいだしな。
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「・・・う・・・わぁ・・・
すごい森ですね。」
「ジョイルも、わかるのかー?
すげぇ綺麗だな。」
森の中はすごい精霊っていうの?
キラキラが多いって言うの?
まぁ、ジョイルも光魔法の才能あるしな。
キラキラだけじゃなくて、
マーブル模様にオレンジや青、黒とかあって
なんだろ、魔力が渦巻いているけど
綺麗、って感じ。
「そういえば、さっきの受付でもさぁ、
フィロスとジョイルは、「貴族のお忍びですよね!」みたいな
俺は、立派な従者に見えるらしいから
そういう設定がいいかなと思って。」
「いっ いやいやいや、チェース君!!それは、
私が、気を使います!やめてください!」
「えーー、でもなぁ、見た目からして
フィロスはもう魔力強いですよーって感じじゃん。」
「・・・あぁ、確かに。
フィロス様って感じがしますよね。
僕も、そのほうがぼろが出なくていいと思います。」
「ぇえ!ジョイル君まで・・・」
「おいおい、ジョイルも上品だって。
でも、フィロスはなー、目立つからなぁ。
俺の耳のやつみたいな「髪色を変える」みたいな魔法具作るか?」
なんだかんだ言いながら
視界が開けて、湖が目の前に広がった。