あと何日?


あと何時間?


あと何分?


あと何秒?



俺の前で微笑むこの子の笑顔が失われるまで、あとどれくらい?

この子の生命が絶えるまで、あとどれくらい?


こうして笑っていられるのは、やっぱり全てを諦めているからなのかな。


もっと、笑って。

もっと、叫んで。

もっと・・・泣いて、怒って、喜んで。


どうしてこの子には、それが許されないんだろう。


そんなことなら、俺の生命を・・・出来ることなら、俺の生きる力を・・・

全部だってあげるのに。



神はそれを許さなかった。

決まっている運命には逆らえない。



凜が、此処から居なくなる運命。



こんなにも綺麗で、真っ直ぐで、素直で、優しくて、・・・


もう・・・笑わないで欲しい。

笑って欲しいけど、笑わないで欲しい。




その運命に抗わずに在る姿は、俺の胸を酷く締め付けるから。