無事に手続きを済ませた俺たちは、みんなの待つ施設に戻った。
駐車場には、何やら見慣れた車が一台止まっていて
「あ、おかえり〜、そして久しぶり〜」
「俺はこの前ぶりだけど!」
「なんか相変わらずだね、優くん」
俺の大事な友人達が、立っていた。
彼らをその場で少し待たせて、俺は少女と中に入る。
いつも通り足音を立てて駆け寄ってくるみんなが、変わらず俺たちを迎えてくれて。
「この子は今日から、リラちゃんだよ」
「リラちゃん!」
「かわいいなまえーー!!」
すぐにその輪の中に入って笑顔を振り撒くその姿を、愛おしい彼女と重ねた。
これからたくさんの思い出を作ろう。
飽きるくらいに手を握ろう。
その名前を、たくさん呼んであげるから。