離れ離れになってからも、毎年のように送られて来ていたバースデーカード。
クリスマスカードや、年賀状。
今は双子だなんて分からないくらい似てないけれど、昔はそっくりだったよね?
離れていた数年も、わたしは妃菜のことを忘れたことはない。
共に生を受けて、この世界に生まれた。
妃菜と一緒に18歳を迎えられて、どれだけ嬉しかっただろう。
妃菜と一緒に学校に通えて、どれだけ幸せだっただろう。
「凜・・・私、絶対夢叶えるから・・・っ」
妃菜の涙が、頬を伝って手のひらに零れた。
わたしの中はこんなにたくさんの思いで溢れているのに、それを伝えられないのがすごく悔しい。
だけど・・・多分、伝わってる。
「・・・私も・・・幸せだったよ・・・っ」
だってわたしたち、双子だもんね。