「・・・・・・っ」


ただの、じゅうななさいの、こうこうせい。



「いやだぁ・・・っ」


ぐちゃぐちゃになった気持ちが、今までの思いが、全部溢れて声が震えた。


わたしみたいな子どもにできることは、もう無かった。


涙が溢れて止まらない。

目の前の川が、ぼやけていく。


今まで感じたことのないこの苦しみは、きっと誰にも伝わらない。


嫌だ。


嫌だ。


嫌だ。



「いなくならないでよっ・・・おいていかないでよ・・・っ」


わたしの声は誰にも届くことなく、淡々と流れる川の音に混じって消えていく。


身体は冷え切って、感覚を半分失くし、水に触れても冷たさはほとんど感じない。

このままここに居たら、わたしは死んじゃうんだろうな。

きっと、誰にも見つかることなく、一人寂しく消えていくんだろうな。


あんなにも強く生きたいと願った自分が、彼に縋りすぎていたことを改めて実感した。


わたし、きぃくんが居ない世界で、生きていける自信ない・・・っ