「・・・きぃくん、すき、だいすき」

「うん、ありがとう」



こんな会話ももはや慣れた。

一般的に、もう18そこらの高校生がする会話でないことは分かってるんだけど・・・

なんて言ったらいいのかは分からない。


凜と俺は、決してそういう関係ではない。



「・・・ねむい」

「寝るな。・・・起きて、飯持ってくるから待ってて」

「ねてるかもしれない・・・」

「そしたらまた起こす」


昼前よりは体温が低くなってる気がするから、寝てれば治るんだろうな。

って凜の体調を自己分析して、自分から凜を離してベッドに寄りかからせた。


俺が凜を撫でると、凜は絶対ニコって微笑む。

その笑顔が本当に本当に本当にかわいい。

・・・やっぱり希少稀な母性本能?


まぁなんでも良いか、なんて思って、朝同様のスープと妃菜が置いていった謎の食べ物を持って部屋に戻った。



「きぃくんもたべる?」

「食べる。・・・けどこれ何?妃菜が作ってんの?」

「うん。あ、でもあんまり味しないかも。わたし用に作ってくれたヨーグルト」

「ヨーグルトなんだ、これ」


体もマシになって食欲も回復してきたのか、嬉しそうにそのヨーグルトを食べる凜。

・・・高級なエサを与えられたペットみたい。