どうして…


どうして…―!?


両親の変わり果てた姿を前に、琴音は、泣くことも、叫ぶことも出来なかった。




「琴音…!?」


背後で声がして振り返る。


「お兄…ちゃん…」

「どういう事だ!?どうして、父さんと母さんが!?」


「分かんない…分かんないよ!!」