駅から学校までは10分くらいの距離で


登校時間までは余裕があるから私はいつも途中にある自動販売機紙パックの蜂蜜ミルクを購入する


高校に入ってからこの自動販売機に出会ってほぼ毎日のように飲んでいる。私の元気も源なのだ

そしてここは待ち合わせ場所でもある


「あ!みつー」

大きな声で私の名前を呼ばれ振り向くと、小学校からの親友、羽美が手を振りながら走ってくる

艶々なショートカットの髪に、大きくてくりくりの目はナチュラルにメイクがされている。

美羽は面倒見がいい性格でいつも私を助けてくれるお姉ちゃんのような存在だ


「うみ、おはよう!」


「おはよ!数学Ⅱの宿題、今日提出だけどちゃんとやっってきた?」


「…い、一応?」


「うんうん、出来が悪くてもやることに意味がある!偉い偉い」


「あー!馬鹿にしてるでしょ!?」


「そうだけど?」


『…ぷっ、あははは』


クスクスと笑いながら私達は話ながらいつものように学校に向かうことにした