早く決めないと電車の時間が来てしまう
よし、これで決めよう

指でリズムを取りながら心の中で「どれにしようかな、神様の言うとり」と唱える

止まった先は安定の蜂蜜ミルク
やっぱりと少し思いながらお金を入れボタンを押そうとする


「あー!さっきの姫じゃん!」


後ろから大きな声が聞こえて驚く私
その反動で違うボタンを押してしまった
出てきたのは、私が絶対に飲めない


「コーヒー…」


聞き覚えのあった声に後ろを振り向くと、さっきのふわふわヘアの先輩


『…っ』


と、蜜岡先輩がいた