「何で高校行かないの?」



私は静かに言った。



ずっと黙っていたすいが口を開いた。



「俺、高校行く金ないんだ。母さんに言ったけど、出してくれそうになかった」とポツリとつぶやく。



「ふ~ん。・・・すいはさ、高校行きたい?」



「行けるなら行きたい」