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1年生の教室は3階にあったが、あたしたち4人は屋上へと続く階段を確認していた。
しかし、やはりそこにも誰の姿もなかった。
植木鉢を投げ落としてきた犯人はすでに逃げていたのだ。
「美奈、大丈夫か?」
青ざめたままの美奈を心配して直弘が声をかけて来る。
次々と襲い掛かってくる怪奇現象に、そろそろ心が壊れてしまいそうだった。
「今のも、池に行ったことが原因なのかな」
階段に誰もいなかったことで、美奈が震えている。
「わからない。だけど、植木鉢を落とすだけなら人間だってできる」
あまり安心できないセリフだったけれど、美奈を安心させるために直弘が言った。
もしも生きている人間があたしたちを狙っているとしたら、犯人は1人しかいない。
館下先生だ。
あたしたちは館下先生にとって都合の悪いことを嗅ぎまわっているから、あたしたちを狙ってもおかしくなかった。
「死者からも生きた人間からも狙われるなんて、どうすればいいんだろう……」
1年生の教室は3階にあったが、あたしたち4人は屋上へと続く階段を確認していた。
しかし、やはりそこにも誰の姿もなかった。
植木鉢を投げ落としてきた犯人はすでに逃げていたのだ。
「美奈、大丈夫か?」
青ざめたままの美奈を心配して直弘が声をかけて来る。
次々と襲い掛かってくる怪奇現象に、そろそろ心が壊れてしまいそうだった。
「今のも、池に行ったことが原因なのかな」
階段に誰もいなかったことで、美奈が震えている。
「わからない。だけど、植木鉢を落とすだけなら人間だってできる」
あまり安心できないセリフだったけれど、美奈を安心させるために直弘が言った。
もしも生きている人間があたしたちを狙っているとしたら、犯人は1人しかいない。
館下先生だ。
あたしたちは館下先生にとって都合の悪いことを嗅ぎまわっているから、あたしたちを狙ってもおかしくなかった。
「死者からも生きた人間からも狙われるなんて、どうすればいいんだろう……」