何かがあたしたちの目の前に落下してきて、パンッ! と弾けるような音を立てて破裂したのだ。


階段の途中にいたあたしたちは咄嗟に足を止めていた。


「なにこれ!?」


叫び声を上げたのは美奈だった。


あたしたちの足元には落下して弾けとんだ植木鉢が落ちていたのだ。


これがもし、あたしたちの頭上に落ちていたら?


そう考えて、青ざめた。


「誰だ!?」


直弘が声をあげて階段の上部を見上げる。


しかし、そこには誰の姿も見えなかったのだった……。