私はチョコレートフラペチーノ、永遠くんはコーヒーを頼んで、席に座る。

私、王子とお茶してる!



「……あの、永遠くん」

「ん?」

「いや、なんでも、ないや」

「……なんだよ」




──つい、好きって言いたくなってしまった。


だってなんだか、あんなに遠くにいた永遠くんが、近くにいる気がするから。


前よりは絶対に近づいた距離感も。
意外とよく笑ってくれるところも。

ばかって言う時、なんだかすこし優しい顔をしてるところも。

思わず、手を伸ばしてみたくなってしまう。


だめなのに、わかってるのに。
私じゃだめなのに。





「──永遠!」




私の背後から聞こえた、可愛い声。

目の前の永遠くんが、驚いたように顔をあげて。
それからその声の主を見て、また驚いたように目を見張った。