「なあ、今週の日曜暇?」

「え?」



放課後の生徒会室。真緒くんがまだ来ていなくて、私と永遠くんの2人だけで。

私は永遠くんが印刷したプリントをまとめてホチキスで留めていた。



「暇かって聞いてんだよ」

「ひ、暇です!」

「じゃあ買い出し行くぞ」

「買い出し……」



永遠くんの言葉を繰り返す私に、面倒臭そうに永遠くんが説明を加える。


「生徒会は文化祭で学校のパンフレットとか配るから」

「そうなんだ……」

「その部屋の装飾は一応しなきゃいけないんだよ」

「なるほど、色々やることあって大変だね……」




永遠くんと、買い出し。


それって、何ていうか、別にそういうわけじゃないんだろうけど。

デート、ってわけじゃないんだろうけど。
何だかすごく楽しみになってしまうよ。