だけどその人はソファーに座り、食べ物をベッドとソファーの真ん中になるように置いた

「あんた体調悪いでしょ。寝てていいよ。腹減ったら食えばいいし」


恐怖で胃が暴れて苦しかったのは確かだった。
恐ろしいけれど、私は横になった。

ベッドの上のぬいぐるみをギュッっと抱きしめると、恐怖はほんの少しだけ和らいだ気がした。

「てっきり、乱暴されると…」

言った後に失言だった、と思った。
そんな事を言ったら本当に乱暴されてしまうか、殺されるか、殴られるか。
その人の目が私を捕らえた瞬間、私は身構えた。