「…悪いとか言うのなら、初めからするものじゃないです…」


慰めてあげたいのに、裏腹な言葉しか出てこない。


「銃持ってる人間に、対した口の聞き方だな」


彼の言い方は、怒っている感じでなく、自分を責めているように感じた。


「…少し、近くに寄って良いですか?」


少しだけ、彼と私の距離が縮まる。


「なんで、こんな事をしたのかわかりませんし、悪い事です。理由はどうあれ、犯罪です…」


彼は驚くような、悲しむような瞳で私を見ている。