電話はニ・三時間に一回のペースで鳴り、それにその人はイライラし始めているようだった

一方の私は体調が本格的に悪くなっていた。

元々風邪気味だったのが、恐怖もろもろで悪化していた

特に頭痛と寒気。

今ベッドの上には毛布が一枚しかなくて、すごく寒い。

「あんた、体調悪化した?寒い?」

頭がぼーっとして、何を言われてるかも理解できていなかった

急に身体に重みを感じて、目を向けるとその人が着ていたジャケットが乗っていた

「あと10分それで我慢してて」