「そんな事しないから。殺しもしないから、おとなしくしててよ」

笑い飛ばされたような感じで、多少ホっとした。


「逃げ出しても、殺さないんですか?」


「それはムリかな」


あははっと笑ってその人はソファーに横になった


少し恐怖が和らぐと、私の身体は案外に素直になるもので

大きな音で空腹の合図を出してしまった


横になっていたその人が大爆笑してピザの一切れを口に運んでくれた。


「腹減ったなら食えよ、俺のじゃないし」


「すいません…」

恥ずかしさと、怖さで、頭の中がぐちゃぐちゃ。