「可愛いな、お前は」


なずなはいつも、そう言ってふわりと頭を撫でてくれる。


あったかくて、大きな手。


なずながそばに居ると安心して、優しい気持ちになれて、僕は本当になずなが大好きなんだって思うんだ。


なずなとは毎日会えるわけじゃないし、会える時の方が少ないけれど、会う度に口角を上げて駆け寄ってくれる君が好き。


ねぇ、なずな。


君は太陽の匂いがするんだよ。


甘くて、柔らかくて、懐かしい匂い。


僕はそのひだまりの中で眠りたい。