キーンコーンカーンコーン。

「莉子ーー、帰ろー」

いつものように里咲が話しかけてきた。

彼女は山田 里咲。私のことを全て知っている唯一の親友。もちろんあの過去のことも。

「ね、里咲おねがいがあるの!」

そんな彼女に今日はお願いをしに来たのだ。

「ん?どうしたの?」

「〇△駅まで一緒に行ってくれない??」

「あー、そこの駅だったら通り駅だし全然いいよ。でも何かあるの?」

「うん、実はね…」

里咲に理由を話した。

「え、巧くんの学校の最寄り駅までお迎え?!」

「ちょ、ちょっと里咲、声でかいって!」

たまたまあたしたちの学校が早く終わったから迎えに行ってカフェでのんびりするとゆう最高の放課後デートを約束していた。

「それで行くまでの電車が不安だからってことね?」

「うん、いいかな?」

「もちろん!」

「ありがとう!」