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そして文化祭が終わって、片付けとかぜんぶやっていたら夕方になっていた。
で、結局暁生先輩は来ず……。
「送ってくれなくても大丈夫なのに」
「別に暇だから送ってってやるだけ」
ようやくすべて片づいて、千里が家まで送ってくれるというので、お言葉に甘えて送ってもらうことに。
「結局お前の彼氏来なかったのな」
「うぅ、もう言わないで!」
地味にというか、かなり落ち込んでるんだから。
本当は浴衣姿とか、アレンジした髪とか、ちょこっと可愛くメイクしてもらったのもぜんぶ
暁生先輩に見て欲しかったのに。
こうしてマンションのエントランスで千里と別れていったん自分の部屋へ。
着替えを済ませて、暁生先輩の部屋に行ってみたら。
「え……寝てるじゃん」
ベッドでスヤスヤ眠ってる先輩を発見。