瞼を閉じると聞こえてくるのは知らない人達の声。




「あはは、パパやめてよー!」

「まだまだー!」

「うふふ、楽しそうね」





パパなんて。ママなんて。

私には分からない。




分かるのは、自分はひとりぼっちだということ。

それから…。




(消えたい)




そう願えばなぜか必ず涙が出ること。



そんなのはいつもの事。



泣き終われば疲れて眠りについて。
そんな夜ばっかり繰り返して、また息苦しい朝がくる。




そろそろ…眠ろうかな。



そう思い、完全に意識が飛びそうになった時。