真っ黒な影も見えないほどに暗い夜道。 「寝るところ…探さなきゃ」 今日は月の光がないなぁ。 分厚い雲に覆われているのだろうか。 (まぁ…何でもいいや) こんな日はさっさと寝てしまおう。 寝て、今日を終わらせてしまおう。 既に重たい瞼を持ち上げ、安心出来そうな場所を探す。 ここは…どこだろう。 (疲れた……) もういっそここで寝ようかな、と思いその場に座り込んで瞼を閉じる。