“今、駅に向かってる。
ちょっと寄り道するつもりが遅くなってごめん。
もう帰るから”
お母さんに素早く返信した。
それから小テストの範囲を確認して、友達にも返信する。
一瞬、……ほんの一瞬だけど、龍生くんとのことを聞いてほしい気持ちになった。
でも。
やっぱり言いたくないって思った。
話したりなんかしない。
余計つらくなる。
まだ過去にはできないから。
自分で涙を強引に拭う。
駅に向かって一歩一歩、早歩きしてみる。
ケータイの振動を感じる。
きっと友達からだ。
小テストの話、まだ続いているのかもしれない。
明日のこと。
星のない空を見上げる。
ちょっと寄り道するつもりが遅くなってごめん。
もう帰るから”
お母さんに素早く返信した。
それから小テストの範囲を確認して、友達にも返信する。
一瞬、……ほんの一瞬だけど、龍生くんとのことを聞いてほしい気持ちになった。
でも。
やっぱり言いたくないって思った。
話したりなんかしない。
余計つらくなる。
まだ過去にはできないから。
自分で涙を強引に拭う。
駅に向かって一歩一歩、早歩きしてみる。
ケータイの振動を感じる。
きっと友達からだ。
小テストの話、まだ続いているのかもしれない。
明日のこと。
星のない空を見上げる。