「別れよう」
放課後、部活が終わったあと。
少し前に部活を引退した龍生くんに呼び出されて、私は美術部室からこの中庭に走ってきた。
部活が終わるまで、待っていてくれたんだ?
去年、高校1年の夏、龍生くんと付き合いはじめた。
初めての彼氏。
久しぶりに2人きりで会えると思って、嬉しかったのに。
すごく、すごく嬉しかったのに。
「美空、こっち見て?」
名前を呼ばれて顔を上げた。
龍生くんの困ったような顔が見える。
こんな時でもドキッとするくらい、龍生くんは整ったキレイな顔をしている。
龍生くんは同じ美術部の、憧れの先輩だった。
1つしか学年は変わらないのに、ずいぶん大人っぽくて。
恋心を抱くことに時間はかからなかった。
放課後、部活が終わったあと。
少し前に部活を引退した龍生くんに呼び出されて、私は美術部室からこの中庭に走ってきた。
部活が終わるまで、待っていてくれたんだ?
去年、高校1年の夏、龍生くんと付き合いはじめた。
初めての彼氏。
久しぶりに2人きりで会えると思って、嬉しかったのに。
すごく、すごく嬉しかったのに。
「美空、こっち見て?」
名前を呼ばれて顔を上げた。
龍生くんの困ったような顔が見える。
こんな時でもドキッとするくらい、龍生くんは整ったキレイな顔をしている。
龍生くんは同じ美術部の、憧れの先輩だった。
1つしか学年は変わらないのに、ずいぶん大人っぽくて。
恋心を抱くことに時間はかからなかった。