柚季の切れ長の瞳がさらに上がる


「あたしのかわいい後輩泣かせやがって」


「誰だよ」


「真澄ちゃんだよっ」



「マジか。うぜえ」


観念したようにうなだれる五十嵐。


「認めたな?」



柚季がポキポキ、指をならした。



唇の右端だけを あげて 五十嵐が苦笑いをする