きっと顔も赤くて、泣きそうな顔してたかも。
何でこんなダメなんだろう。
あれから、本当に私が私じゃないみたい。
五十嵐も黙っちゃって
私をじっと見てる。
何でそんな見つめるの?
困ってる?
何か言ってよ。
そんな 私しか見えないみたいに
見つめないで。
それを横で見てた美沙が言う。
「ちょっとあんたたち何なの。怖いんですけど、
何かあった?」
「え。無いよ。ない」
慌てて柚季が言う。
そんな柚季に美沙がたたみかける。
「いや。明らかにおかしいじゃん。
そういえば何か変だと思ってたんだよね。
この前から」
「柚―。マジかよ。あんたもその轍ふむの」
理沙が頭を抱える。
「ミイラ取りがミイラとかやめてー」