熱があるのかってくらい、頬が熱くて。 ここだけ、空気が薄くなったように 呼吸が乱れる。 どうしていいかわからない。 心もとなげに、後ろの五十嵐を見上げる。 真っ赤な顔で 眉を下げて 五十嵐を見上げる柚季を 五十嵐が、戸惑ったように見つめる。