触れている場所から、五十嵐の熱が伝わる。 いやだ。 当たり前のように、私まで女の子扱いしないで。 変な気しちゃうじゃん。 「いい。離せっ。チャラ男菌がうつる」 乱暴に手を振りほどいてしまう。 「はあ? 可愛くねえなあ」 唇を突き出して、五十嵐が言った。