反省点はそこなんかーーーーい!!!
涼ちゃんは駅に向かって再び歩きだした。
北風がビュービュー吹いている。
私の心情を表現しているみたいに、冷たくて寂しい風だった。
マンションに着く。
涼ちゃんは四階でエレベーターからおりる。
「また明日ね」
なんて片手をヒラヒラさせていた。
私はさっきまでのイライラした気持ちが抜け落ちた空っぽの心でとりあえずエレベーターのボタンを押してドアを閉めた。
10階でエレベーターをおりて、我が家の玄関の扉を開けて中に入る。
ママはまだ仕事から帰ってない。
今まで出したことのないくらいの、ものすごく大きなため息を吐く。
「何をやってるんだろう……」