「ごめん、桃ちゃん。早く帰りたかったんだ?」

……そうじゃなくて。

「気づいてあげられなくてごめん。なるべく早く歩く?」

私がイライラしてるのは、そういうことじゃなくて!

「あ、もしかして……トイレしたかった!?学校ですれば良かったのに」
「違うし!!!」

私のイライラは最高潮。
「あのねぇ!分からないの!?」
「え?」


「私は!涼ちゃんが好きなの!!!他の女の子と仲良く連絡先交換するような時に、隣にいたくないの!!!」



「はい?」



「好きな人が他の人と仲良くしてるところ見るのって、ほんっっっと嫌なの!イライラするの!!!!!」