「涼平くん、連絡先とか交換しない?」
見たことはあるけど名前は知らないどこかのクラスの女の子が、放課後の昇降口でテンション高めの声を上げる。
私は幼なじみの涼平こと涼ちゃんの隣で、その女の子と涼ちゃんのやり取りをイライラしながら見守る。
涼ちゃんは、高校生になって急にモテだした。
入学してから半年と少し。
他の知らない女の子からだって何度か私と涼ちゃんの関係を聞かれたりしている。
別に、ただの幼なじみなんだけど……。
「桃ちゃん、オレのケータイ知らない?」
涼ちゃんは鞄の中をゴソゴソ。
「見つからないなら、家に忘れたんじゃないの?」
一応、返事はした。
でも私の声はいつもより少し低い。
「あの、連絡先は明日でいいですか?」
何それ。
ケータイが見つからないからこの話なくなるかなって安心していたのに。
結局は教えるんかーーーい!
見たことはあるけど名前は知らないどこかのクラスの女の子が、放課後の昇降口でテンション高めの声を上げる。
私は幼なじみの涼平こと涼ちゃんの隣で、その女の子と涼ちゃんのやり取りをイライラしながら見守る。
涼ちゃんは、高校生になって急にモテだした。
入学してから半年と少し。
他の知らない女の子からだって何度か私と涼ちゃんの関係を聞かれたりしている。
別に、ただの幼なじみなんだけど……。
「桃ちゃん、オレのケータイ知らない?」
涼ちゃんは鞄の中をゴソゴソ。
「見つからないなら、家に忘れたんじゃないの?」
一応、返事はした。
でも私の声はいつもより少し低い。
「あの、連絡先は明日でいいですか?」
何それ。
ケータイが見つからないからこの話なくなるかなって安心していたのに。
結局は教えるんかーーーい!