「不思議な体験だったな〜……」

星彦がそう言い、ゲームを機械から取り出すとソフトがビキッと突然音を立てて割れる。しかし誰も驚かない。こうなるとなんとなくわかっていたのだ。

「またどこかでウィリアムさんに会えるかな?」

空音が訊ねる。星彦は振り向いて言った。

「きっと会えるさ!また会って一緒に冒険しよう!」